2009.12.27

 最近思う。300年後にも残る作品を作りたいと。勿論今も受け入れられ300年後も受け入れられる作品こそ本物の音楽なのかもしれない。多めにみてもらい、今受け入れられなくても300年後に受け入れられたとしたら本望である。

 現在日本では作者の死後50年経った作品は著作権はフリーになる。そんな作品を残してくれた才能ある人たちにはそもそも関係のないことだったに違いない。著作権フリーの名作への敬意は勿論、誰もが耳覚えのあるクラシックや古い作品の旋律や詩を作り替えて使用する現代音楽は少なくない。本来音楽は伝えるべきものであってお金儲けの手段ではないと思っている。果たして全ての音楽が「無料」という観念が当たり前になったらどれだけの人が音楽を作り続けるだろうか見てみたい。

 とは言っても小生も音楽だけで生活をしている以上矛盾するところは多い....

 ただ未来の子供達への贈物を作れる時間はそう長くはない。魂を入れられる瞬間もそんなに無駄にできない。命を与えられた限り、今感じている何倍も大きく未来へ届く作品を残したい。それができるなら、一日食べる水と米だけあれば十分である。

 

BANANA ICE for 下町兄弟